2022年11月22日(火)京都大学北部構内北部総合教育研究棟益川ホールにて、C1ケムバイオエコノミーシンポジウムを開催し、約40名が参加しました。
本シンポジウムでは、バイオマス−CO2間の炭素循環とメタン−CO2間のメタンサイクルが共役する新たな炭素循環像を基に、経済成長と地球環境対策の両立を図る概念として「C1ケムバイオエコノミー」を提唱し、今後の炭素資源の循環的利用について多角的な視点から議論しました。
京都大学に加え、招待講演者としてハイデルベルク大学のFrank Keppler教授、Max Planck Instituteの嶋盛吾教授、東京工業大学の福居俊昭教授から最新の研究知見が紹介されました。各講演者のタイトルは以下のとおりです。
地球規模の炭素循環の一端を担うメタンサイクル
阪井 康能(京都大学大学院 農学研究科)
宇宙開発のための循環型・閉鎖型生態系
山敷 庸亮(京都大学大学院 総合生存学館)
メタンサイクルと炭素循環の化学反応ダイナミクス
池田 裕一(京都大学大学院 総合生存学館)
活性酸素による生体横断的なメタン生成
Frank Keppler(Institute of Earth Sciences, Heidelberg University)
嫌気性メタン生成アーキアによる生物学的メタン生成
嶋 盛吾 (Max Planck Institute for Terrestrial Microbiology)
バイオマス、C1化合物、CO2を原料とする生分解性ポリエステルの微生物による合成
福居 俊昭(東京工業大学・生命理工学院)
グリーン・サステイナブルポリマー合成と環境負荷
齋藤 敬(京都大学大学院 総合生存学館)
メチロトローフ細菌由来バイオポリマーによる稲作収量の向上
由里本 博也(京都大学大学院 農学研究科)
C1ケムバイオエコノミーサプライチェーンのライフサイクル・クリティカリティ評価
Benjamin C. McLellan(京都大学大学院 エネルギー科学研究科)
講演者の集合写真
主催:京都大学SPIRITS 2022 「“C1ケムバイオエコノミー”学問領域の研究基盤と体制の構築」
共催:京都大学総合生存学館ソーシャルイノベーションセンター5(SIC5)
関連リンク
http://www.seigyo.kais.kyoto-u.ac.jp/researchnews/meetings/20221020-3431/